7月16日は、초복(チョボク 初伏)。
韓国では、参鶏湯(サムゲタン)屋さんが最も混雑する日です。
私は、もともと流行りには乗りたがらない性格なのですが、小1の息子が朝からずっとサムゲタンが食べたいと唱えていたため、仕方なく作ることにしました。
実際に作ってみたらとても簡単だったので、サムゲタンの簡単な作り方をご紹介します。
1.韓国版の土用の丑の日?!三伏(삼복 サムボク)とは
日本の夏もそうですが、韓国の夏も結構蒸し暑いです。
じめじめとした夏の暑さには、バテますよね。
ところで、日本に土用の丑の日があるように、韓国には복날(ボッナル・三伏の日)があります。
三伏の日とは、毎年7月から8月にかけて、初伏(초복・チョボク)、中伏(중복・チュンボク)、末伏(말복・マルボク)の3日のこと。
韓国ではこれらの日に、滋養食を食べる習慣があります。
この風習は、もともと中国の秦の時代から由来したものなのだそうです。
三伏の日に食べるメニューは、サムゲタンや犬料理のボシンタン、ユッケジャンにウナギなど。
疲れた体に良いと言われているスタミナ食です。
韓国語では、よく「保養食」(보양식 ボヤンシッ)というのですが、要は滋養強壮に良い食べ物のこと。
ちなみに、犬料理のボシンタンは、抵抗のある人が多く、若者はあまり食べていないようです。
そのため、現在はサムゲタンが三伏の日の定番メニューになっています。
2.家でも簡単に作れるサムゲタン
私が、サムゲタンが家でも簡単に作れるという理由は、大きめの鍋と鶏などの材料があれば、失敗なくつくれるため。
所要時間は、約1時間だけ確保すればOKです。
では、実際にどれくらい簡単に作れるのかというところをお見せしたいと思います。
サムゲタンの簡単な作りかた
鶏1羽分を用意します。1羽丸ごとがなければ骨付き肉でかまいません。
私の場合、スーパーで鶏丸ごと1羽とサムゲタンの材料を購入してきました。
あとは、家にネギやニンニクがあればOKです。
① サムゲタンの材料 & 調理時間
調理時間:約50分~
材料 | 量 |
鶏肉 | 1羽分 |
(市販) 参鶏湯だし用の材料セット | 1回分 |
ニンニク | 3~4片 |
長ネギ | 1本分 |
水 | 1~1.5ℓ ※煮込む鍋で鶏が上までつかるくらい |
塩コショウ | 適量 |
もち米 | 適量 ※なければうるち米でもOK |
② サムゲタンの調理手順
① 米に水をつけておく。ネギを4㎝くらいの長さに切っておく。
② 鶏肉の足や尾の部分の余分な肉を切り落とす。
③ 米とニンニク、サムゲタンのだしセットに含まれるナツメを鶏の中に入れ、鍋に移す(写真参照)。
④ だし材料セットは一度水で洗って、バラバラにならないようにパックに入れて鍋に投入(写真参照)。
⑤ 水を、鶏がほぼ浸かるくらいまで入れる。ネギ投入。
⑥ 強火で煮込む。沸騰したら蓋をして中火で約50分間おく。
⑦ 途中スープが濁りはじめるので、途中で味をみる。徐々にスープが濃くなっていく。
⑧ できあがったら最後に塩コショウしてできあがり。
4.サムゲタンを作ってみた感想 & 家族の反応
ただ長めに煮込んだだけなのに、サムゲタンは味が染み込んで美味しくできあがりました。
黄色みがかった鶏スープは、とろんとしていてコラーゲンたっぷり。
家族にも好評で、結局あっという間に完食してしまいました。
家で作る最上級。
お店でいただくサムゲタンの味に近づいたと思います。
ズボラ主婦として嬉しいことは、材料費がかなり安くすみ、誰でもできるシンプルな調理で、美味しくサムゲタンが作れたこと(セール価格もありますが、日本円で数百円で作れましたw)。
材料さえあればそれらしい味になりますし、煮込み時間の大半は放置なので、まさに、ズボラクッキング向きです。
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5.まとめ:だし用の材料セットを使うこと
サムゲタンは、だし用の材料セットさえあれば問題なく作れます。
また、鶏肉は、丸ごと1羽でなくでも骨付き肉で大丈夫。
興味のある人はぜひ試してみてください。
大きな鍋と、材料、1時間あまりの時間さえ確保できれば作れます(煮込む間は、ほぼ放置OK)!
サムゲタンは、子供にも食べやすい韓国料理です。滋養食としてスタミナをつけたい方はぜひ試してみてください。