韓国語表現「ご飯食べた?」にみられる韓国文化を紹介!

アンニョンハセヨ~。韓国語の挨拶でまず思い浮かぶのがこのフレーズ。

もちろん、これが基本ですが、数多い韓国語挨拶表現の中で、韓国人がよく使っているフレーズ、「밥 먹었어(요)?」(パンモゴッソ/ヨ?)について解説します。韓国語学習の参考にどうぞ。

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ご飯を食べることが重要な韓国文化

「밥 먹었어요?」は、「ご飯食べましたか?」という意味の表現です。ご飯を食べたかどうかが挨拶なの?と思う方も多いかもしれませんね。なぜこの表現が挨拶になるのでしょうか?

食べることが大好き!韓国の豊かな食文化

韓国と言えば、ドラマやファッションもそうですが、一般的にキムチや焼き肉、冷麺にビビンパまで、韓国グルメを思い出す人が多いのではないでしょうか?

韓国は、「食」がとても豊かな国。

韓国食のお店で食事をオーダーすると、キムチはもちろん、頼んでいなくてもおかず数種類がでてきます。そこにメインの食事と汁物まで含めると、ボリューム満点で、食べきれないこともしばしば。まさに食べすぎ注意報。

私見ですが、韓国の人は、基本的に食べる量が多いと思います。というか、長身で骨格がしっかりした人が多く、アジュンマ(おばさん)たちも、よく食べて、エネルギッシュな人が多いです。個人差はありますが、日本人と比較しても、韓国人のほうがたくさん食べるかなと。

たくさん食べても太らない人たちを見ると、それだけ消費しているわけで…、よく食べる人は元気でパワフル。食べる音を聞いて楽しむASMR(エーエスエムアール)が流行っていることもふまえると、みなさん本当に食べることが大好きなのでしょうね。

 

愉快
私は、以前イギリスにも住んでたのですが、日本ほどグルメな国はないと思っていました。しかし、韓国に引っ越してきて韓国料理のおいしさに感動!

食べたかどうかは、元気かどうかを知るバロメーター。

「밥 먹었어(요)?」は、「元気ですか?」という意味合いの「잘지내요?」(チャルチネヨ?)と同義なわけです。

いっしょに食べる韓国文化、人間関係を築く食事会

韓国の食べる文化は、集団生活にも表れています。「誰かと一緒に食べること」は、韓国の社会生活の基本といっても過言ではないくらい。

これは、日本でも当てはまる部分ですが、会社の食事会や飲み会などの目的は「親睦」ですよね。

 

誰かと一緒においしい物を食べていると、リラックスして会話がはずみ、相手と仲良くなるきっかけになります。時々、お互いに一方的に話していて、あまり会話が成り立っていないのになぜか楽しそうな韓国の老人たちを見かけますが…(笑)。

食事マジックです。楽しければいいということで。誰もが必ず経験する集まりが食事会です。

その中でも、食事を一緒にする目的は、細かくわかれます。

 

例)

ママ友ランチ=仲良く付き合う親睦目的

会社や大学の飲み会=仲間という意識

会食に参加する=目上の人への礼儀

家族親戚の食事会=家族のを確認、礼儀。

 

「誰かと一緒によく食べていること=元気に社会生活している」証拠なわけです。

밥 먹었어(요)? 누구랑?」(パンモゴッソ?ヌグラン?) 意訳:ご飯食べた?誰と?

韓国語挨拶「ご飯食べた?」は相手によって変わる

儒教の影響が濃い韓国社会では、相手の年齢や関係性によって、敬語を使い分けなければいけません。

「ご飯食べましたか?」も相手によって言い方が変わります。

例)

目上、お年寄り相手に:식사하셨어요?/ 진지 드셨어요?(シクサハショッソヨ?/チンジトゥショッソヨ?)意訳:食事されましたか?/※食事されましたか?の尊敬語

友人、仲の良い同年代に:밥 먹었어요?

友達、目下、子供相手に:밥 먹었어?

 

韓国文化、家族や恋人など「相手を気遣う」表現

ご飯を食べたかどうかは、元気に過ごしているかどうか、実際には「相手を気遣う気持ち」を表現するフレーズとして頻出しています。

気になる相手への挨拶

恋人同士や気になる相手へ電話する時、このように使われることが多いです。

例)「○○(名前), 뭐 해? 밥 먹었냐?」(モォヘ?パプモゴッニャ?)

特に、男性が女性に言うことが多いようです。

 

親から子へ

例)学校などで離れて暮らす子供に母親

「○○(名前)、밥 먹었어? 공부 잘 되고 있지」(パンモゴッソ?ゴンブチャルテゴイッチ)

意訳「ご飯食べた?勉強うまくいっているだろうね」

愉快

教育熱心な親にありがちなフレーズです。勉強しないと怖いのは教育ママ共通かも?

文化が色濃く表れた韓国語挨拶、食べることで元気になろう!

チキン食べて頑張ろう!

食べることと「ご飯食べた?」という表現の文化背景についてみてみました。

コロナウイルスの流行による混乱は、韓国でも社会生活に大きな変化をもたらしました。

人と人が「集まって食べること」が社会生活の一部だったのに、感染拡大を予防するために我慢して引きこもらなければなりません。それでも、委縮して鬱々としていても仕方がない!ということで、出前や宅配スーパーが忙しそうです。

「おいしい物を食べて元気になる!」のは、世界共通なのではないでしょうか?

食べること=元気の源。「밥 먹었어?」

励まし励まされたら、もうひとふんばり。

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