海外から日本のサイトにアクセスしようとしたとき、「この地域では利用できません」と表示された経験はありませんか?
韓国在住14年の私は、しょっちゅうでした。
そんなときに役立つのがVPNです。この記事では、韓国在住ライターの私が実際にNordVPNを日本と韓国の両方で使ってみた感想を紹介します。
速度や安定性、設定のしやすさ、そして「本当に安心できるのか」まで、実体験をもとにレビューします。
※本記事にはPRが含まれます。
VPNの仕組みとは?

VPN(Virtual Private Network)は、インターネット通信を暗号化し、別の国や地域を経由してアクセスする仕組みです。 たとえば、韓国から日本のサーバーにVPN接続すると、インターネット上では「日本からアクセスしている」と認識されます。
VPNの接続方式には大きく分けて共有IPと固定IPがあります。
- 共有IP:複数ユーザーが同じIPを共有する方式。コストは安いが、一部のサイトではアクセス制限を受けることがある。
- 固定IP:自分専用のIPを持つ方式。セキュリティやビジネス用途に向くが、追加料金が必要な場合も。
VPNサービスには無料と有料がありますが、無料VPNは通信速度の制限や情報漏えいのリスクがあるため注意が必要です。
各種VPNサービスがある中、今回は日ごろからよく耳にしていたNordVPNに焦点を当て、日本と韓国で使ったリアルな体験を共有します。
NordVPNの特徴
NordVPNは、世界中にVPNサーバーを持つVPNサービスです。以下の特徴があります。
- 60カ国以上のサーバー:世界中に広がるサーバーネットワークで、快適な接続が可能。
- NordLynxプロトコル:独自の高速通信プロトコルで、従来よりも高い速度と安定性を実現。
- 二重VPN機能:通信を2つのサーバーを通して暗号化し、さらに強化されたセキュリティを提供。
- 自動接続機能:公共Wi-Fi接続時に自動でVPNが有効になり、セキュリティを保護。
- 広告ブロッカー機能:CyberSec機能により、悪質な広告やマルウェアをブロック。
これらの機能により、日常的なネット利用から高セキュリティが求められる業務まで幅広く活用できます。
韓国在住ライター(海外在住者)がVPNを使用するシーン5つ
まず、韓国在住の私がVPNを使うシーンは大きく5つありました。
- 韓国で日本の動画配信サービスを利用する
- 韓国で海外からのアクセス制限をしているサイトを利用する
- 韓国からクライアント企業のメディアに記事を入稿する
- 海外からデジタルで手続きをする(支援金関連)
- 日本・韓国でネットバンキングを使用する
海外で生活していると、「日本では普通にできたこと」が意外と制限されることが多いもの。
VPNは、そうした小さな「不便」を解消してくれる心強いツールになっています。
1.韓国で日本の動画配信サービスを利用する
日本のAmazon Prime Video(アマゾンプライムビデオ)などの日本の動画配信サービスは、アクセス制限されるのでそのままでは海外から視聴できません。
Netflix、U-NEXT、TVerなど他にもありますが、著作権の問題で再生が日本国内に限定されているからです。
そのままでは再生されない作品も、VPNで日本のサーバーに接続することで、まるで日本にいるかのようにドラマやバラエティを楽しめます。
2.韓国で海外からのアクセス制限をしているサイトを利用する
一部の日本企業や自治体サイトは、海外IPからのアクセスを制限しています。
ログイン画面まで進めず「403エラー」になることもあり、ライターとしてリサーチしているときにも困ることが多々ありました。
VPNを使って日本のIPアドレスに切り替えれば、これらのページにも問題なくアクセス可能です。
3.韓国からクライアント企業のメディアに記事を入稿する
Webライターとして記事を執筆していると、メディアに入稿するところまでご依頼いただくことがよくあります。
しかし、メディアによっては海外からログイン制限をしており、海外から入稿できないことも多いのが実際のところ。
ワードプレスなどのCMSや管理画面が日本国内限定の場合、入稿作業ができません。
ですが、VPNを通せば、社内ネットワーク環境を再現でき、安全に入稿や修正作業を進められます。
4.海外からデジタルで手続きをする(支援金関連)
私は子どもが日本の学校に進学しているのですが、自治体や学校関連の申請手続きをネットでする場合、結構な確率で弾かれます。
たとえばマイナンバーカード関連や給付金申請など、国内限定のサイトの場合、VPNがないとつながらないケースが多いです。
VPNを日本サーバーに設定できれば、必要な行政手続きも滞りなく進められます。
5.日本・韓国でネットバンキングを使用する
ネットバンキングをするときは、自宅のネット環境でもセキュリティ強化のためにVPN接続をしています。
また、公共Wi-Fiを使わなければならないときも同様です。
特にカフェや空港などのフリーWi-Fiでは、第三者に通信をハッキングされやすくなったり、内容を盗み見られる危険性があります。
VPNを介して通信すれば、安心して操作できます。
【NordVPNレビュー】韓国で使って気づいたこと

ここからは、NordVPNを実際に使って気づいたことを紹介します。
日本の動画をスムーズに視聴できる
まず感じたのは通信の速さと安定性。
日本のサーバーを選んでAmazon Prime Videoに接続してみると、国内向けの映画やドラマがスムーズに再生できました。
NordVPN独自のプロトコル「NordLynx」を選ぶとさらに速度が上がる印象です。
参考:NordLynxとは
海外からアクセス不可の日本のサイトを利用できる
次に、日本のWebサイトや自治体サイトへのアクセスもスムーズでした。
ただし共有IPの場合、弾かれるケースもあります。
たとえば、一部のWebメディアですがログインして記事を入稿する際は、固定IPオプションの契約が必要でした。
VPNの特性上セキュリティを強化しているサイトでは、共有IPを拒否することがあるため、オンラインで作業する人はこの点を意識しておくとよさそうです。
ネットバンキングを使うときに安心できる
ネットバンキングを使うときは、場所に関係なくVPNを使用できると安心です。
特に公共Wi-Fiや海外のホテルWi-Fiでは、情報漏えいやハッキングされるリスクがあります。
VPNを通して通信を暗号化すれば、第三者に見られる心配が減り、心理的にも安心感がある気がしています。
スマホでも使いやすい(公共Wi-Fi利用時の安心感)
NordVPNはスマホでも簡単に操作可能です。アプリのUIがシンプルで、サーバーの選択もワンタップで済みます。
自動接続設定をオンにしておけば、外出先でWi-Fiにつないだ瞬間にVPNが作動し、うっかり漏洩を防げます。
【NordVPNレビュー】日本で使って気づいたこと

VPNの利用は、元々韓国滞在時がメインでしたが、日本でも意外と便利でした。
韓国のテレビ番組がスムーズに視聴できる
私の生活は韓国中心ですが、日本へ一時帰国することもよくあります。
日本滞在時に韓国の放送を視聴したい場合は、韓国のサーバーにつなげばよく、とてもスムーズです。
日本からwavveなどの韓国の動画配信サイトを見るのも問題ありません。KBSやSBSなどもVPNをつなげば見られます。
VPNで韓国のサーバーを選べば、日本からでも韓国のテレビ番組を視聴できます。
日本からアクセスできない韓国のネット通販を利用できる
日本に一時帰国中、韓国に戻る前に必需品を韓国のネットで注文しておくといった使い方もできます。
本来韓国内でのみ利用できるネットスーパー(Coupangなど)も、韓国のサーバーにつなげば利用できました。
韓国のECサイトは配送が早いのが魅力なのですが、その利便性を日本にいながらも実感できています。
たとえば韓国に帰る前日の夜、ネットスーパーに注文しておけば、韓国の自宅に着いたときには物が届いているので、本当に便利です。
スピードもそこそこ速い
夜間などアクセスが集中する時間は若干遅く感じることもありますが、ほぼ気にならないレベルです。
YouTube動画もSNSのショート動画も快適に再生できました。
きっと通信プロトコル「NordLynx」を使うからなのですね。
VPNに接続した瞬間、ゆっくりになるあの違和感はありません(個人の感想ではありますが)。
セキュリティ面で安心感がある
VPNを常時オンにしておけば、ランサムウェアやフィッシングサイトへの対策にもつながります。
特にネットバンキングやFree Wi-Fi利用時は、VPNを挟むことで不正アクセスのリスクを軽減できます。
【どこにいても】世界中のサーバーが選べて面白い
NordVPNは60か国以上のサーバーが利用可能です。
たとえば「サブスク料金が国ごとに違うサービス」で、安い国のIPを経由して契約するという裏技的な使い方もできます。
また、自動接続設定を有効にすれば、VPNのつなぎ忘れを防げます。
ただし、常に日本サーバーを使っていると、韓国サイトが開けなくなることもあるので、適宜サーバーの切り替えは必要です。
NordVPNの設定・使い方ガイド

引用:NordVPN公式サイト
それでは、NordVPNの設定と使い方を簡単にみてみましょう。
1.まずは公式サイトからアプリをインストール
公式サイトまたはApp Store/Google Playからダウンロードが可能です。

2.アカウントを作成し、ログイン
画面表示に従って、アカウントを作ります。ログインしたら早速使ってみましょう。

3.接続国を選択
NordVPNの画面は以下のとおり。
接続したい国名を検索し、つなぐことが可能です。または、地図上のピンをタップして国を選んで接続できます。

4.スマートフォンでの接続
パソコンで設定したアカウントと、パスワードを入力すればOKです。

なお、VPNサーバーは自動接続をオンにしておくと便利です。日本か韓国か、場所にあわせて接続先を変えるだけですみます。ちなみに以下の画像にある固定IPを利用する場合、オプション契約が必要です。

簡単にみてきましたが、わかりやすいUIなので直感的な操作で、設定できるのが魅力です。
私のような初心者でも数分で設定できました。
NordVPNは国内外で幅広く使えるサービス!
日本と韓国の両方で使ってみて感じたのは、IPアドレス数の豊富さと通信の安定性です。
固定IPが必要な人はオプション契約が必要ですが、動画視聴・サイト閲覧レベルなら共有IPでも問題なく使えます。
海外出張・留学・リモートワークなど、国をまたいで活動する人には特におすすめです。VPNサービスを検討している人は、ぜひ一度試してみてください。